暮らしの中心に “視線のつながり” を
― 中庭を介して暮らしが交差する、コの字型の住まい ―
プライバシーを守りながらも光と風が通う開放的な空間設計。家族が互いの気配を感じながら、心地よい距離感で過ごせる住まいです。
上質な素材が織りなす洗練されたデザインも魅力的。どこか郊外の静けさや空気感を持つこの家は、家族の時間を美しく包みます。
■外観 – 造形が語る、住まいの静けさ
ガルバリウム鋼板の屋根が印象的な存在感を放ち、白を基調とした軽やかなフォルムに木部のアクセントが温もりを添えます。
コンクリート塀で目隠しした中庭は、外からの視線を遮りつつ、内に開かれた家族だけの場所。
カーテンレスの暮らしが叶う、贅沢な設計です。

■玄関/SCL – 素材で魅せる、和の静けさ
コンクリートの床に、木毛セメント板の天井、シナベニアの収納扉。
異なる素材が静かに調和し、来訪者を迎え入れる空間は、まるでギャラリーのような品格を漂わせます。
間接照明と地窓による柔らかな光が、エントランスに余白を与え、空気の密度を整えます。
SCLへつながるスノコの床が、動線も美しく。

■LDK – 吹き抜けと中庭でつなぐ、柔らかな家族の気配
玄関を抜けると、視線は一気に中庭と吹き抜けの2階へ。
視覚的な縦と横の広がりが融合するリビング空間は、この住まいのハート。
シナ合板の勾配天井が空間を包み、日中は自然光が、夜は間接照明が、時間帯に応じて異なる表情を演出します。



■キッチン – 生活感を隠し、機能を魅せる
キッチンはTOTOの最上級グレード「ザ・クラッソ」を採用。壁付けI型の配置により、視線の抜けを妨げず、収納と一体になった作業カウンターが、空間にリズムを与えています。
奥のパントリーに家電や冷蔵庫をまとめて隠すことで、生活感を抑えた美しい佇まいに。
スケルトン階段下に設けたユーティリティカウンターは、基地のような機能美を備え、エアコンやロボット掃除機の充電ステーション、モデムなどの定位置も確保。

■ヌック – 心地よくこもれる、もう一つの居場所
リビングの一角には、やわらかく区切られたヌック空間。読書やPC作業、こどもの遊び場など、フレキシブルに使える“居場所”。


■中庭 – 「内なる外」としての中庭
すべての部屋と繋がる中庭は、光・風・家族を繋ぐハブ空間。
BBQ、プール、水遊び…暮らしに“余白と遊び心”を。


■洗面/水回り – 美と実用が同居する動線設計
パブリック棟とプライベート棟をつなぐ廊下には、水回りを直線にレイアウト。家事動線の最短化を実現しながら、住まい全体にリズムと秩序をもたらします。
洗面にはアイカのスマートサニタリー、セラールセレントの壁面材を採用。デザイン性と清掃性のバランスに優れ、機能美を感じる空間です。

スロップシンク付きのランドリールームは洗う・干す・しまうを完結できる「家事の基地」。



■寝室/ファミリークローゼット – やすらぎと機能の配置
中庭と向き合う主寝室は、朝の光に包まれる穏やかな空間。
壁面収納はレースのカーテンでふんわりと仕切ることで、空間に緊張感を与えず、暮らしに柔らかさをもたらします。

隣接するファミリークローゼットは、ランドリー室からの動線もスムーズで、日々の家事を効率的にサポートします。

■2階フリースペース – 成長に寄り添う、可変性
2階のフリースペースは、将来的に子ども部屋に仕切ることも可能なフレキシブルな設計。
家族構成やライフスタイルの変化に柔軟に対応する“余白”が、この家にはしっかりと用意されています。


■外構 – アプローチからはじまる一体感
フロート階段 × 楓のシンボルツリー=自然と建築が調和するアプローチ。

建物を包むぐり石は、機能性と景観を兼ね備えた美しいフレーミング。
駐車場にはモルタル×洗い出し仕上げで素材感にもこだわりを。
