VOL.17 TOPIX より抜粋
Ben House では、家づくりに役立つコンテンツや最新イベントのご案内など、これから家づくりを検討される方や今の住まいでより良い暮らしを模索中の方へのヒントになればという思いを込めて、Ben Mailをお届けしています。
北向きの部屋・・・って実際どうなの?

家を建てる際に『方位』は、無視することのできない重要なポイントです。土地の方角はこれから建てる家の間取りに大きく影響しますし、風水〈家相〉を重要視される方も多くいらっしゃいます。
一般的に、お部屋の間取りは南向きがよいとされています。
日当たりがよく湿気もこもらないため、昔から南向きの土地は人気です。
反対に、北向きは「寒い」「暗い」「じめじめ」するというイメージが強く、窓を必要としない水回りを北側に配置することが多いようです。
しかし、実は部屋を北向きにするメリットというのもたくさんあるのです。
【1年中安定した明るさ】
北向きのお部屋が敬遠される理由のひとつに、「日当たりの悪さ」が挙げられます。
確かに北向きは、南や東南向きのような明るい日ざしは差し込んできません。
しかし、まぶしくない程度の柔らかい光が入ってきます。
季節によって大きく変化することもないため、むしろ長い時間を過ごす部屋には最適といえそうです。
【夏は涼しくて快適】
北向きのお部屋には強い日ざしが入ってこないため、昼間の気温が上がりにくいという特徴があります。
そのため一日の気温差が少なく、夏でも快適な気温をキープ。
暑苦しさを感じることも少なく、冷房代も比較的安く抑えられます。
【景色が楽しめる】
植物はみな太陽の光を浴びようと南に向いて育ち、花も南向きに咲くものがほとんどです。
つまり北側の窓から見える景色は、太陽の光を直接浴びているものばかり。
だから、自然も建物もはっきりと見え、より素晴らしい眺望を楽しむことができます。
【家具や床の日焼けが気になるなら】
強い日ざしが常に当たっていると、家具や床のフローリングが日焼けしてしまうリスクがあります。
無垢材など無加工のものほど、そのダメージは深刻になります。
日照が穏やかな北向きのお部屋なら、そんな心配は無用です。
北向きの部屋にネガティブなイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、換気扇などの設備や窓の配置を工夫したり、断熱性能を高めたりすることで、寒さや暗さにまつわるデメリットを解消することは可能です。
現代の日本ではライフスタイルは一様ではありません。
方角を気にする人がいる一方で、都心部を中心に方角をあまり気にしない人がいるのも事実です。
昼間はあまり家にいないから日当たりの優先順位は低い、という人もいます。
どの方角がよいのかは結局、本人や家族のライフスタイルや周辺環境によって大きく変わっていきます。
大切なのは、ライフスタイルに合った間取りを考えること。
この記事が、快適な家づくりの参考になると嬉しいです。